ロングシートからクロスシートに変身!東武スカイツリーライン「THライナー」と東上線「川越特急」に乗車した(2022/7)

首都圏で増殖中「デュアルシート」とは?

近年、首都圏の私鉄各線では「デュアルシート」(ロングシートとクロスシートを切り替える機構を備えた座席)が普及し、ちょっとしたブームになっています。ラッシュの激しい首都圏では乗客へのサービス向上のため、朝夕のラッシュ時に着席を保証する「ホームライナー」を各社が走らせています。これまでのライナーは「スペーシア」「ロマンスカー」といった特急型車両を間合いで使用することが多かったのですが、デュアルシートのおかげで普段は特急型車両が走らない路線や、地下鉄にまたがる系統でもライナーを走らせることが可能になりました。

この手のホームライナーは平日の朝夕が主戦場で、休日は本数が非常に少ないか、そもそも運転すらされないため、地元民でもなければ意外と乗るのに難儀するものです。昨年、休日の朝早くから出かけて京王と西武のデュアルシートに乗車しましたが、今回もちょっぴり早起きして、東武が走らせる新旧2種類のデュアルシートを体験してきました。

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東武スカイツリーライン「THライナー」

日曜日の朝8時、新宿から湘南新宿ラインに乗ってTHライナーの起点となる久喜へと向かいます。赤羽から大宮までは3複線、つまり6本の線路が並ぶ堂々たる幹線をひた走ります。大宮を過ぎ、特急型車両などが留置される東大宮の車両基地を過ぎると線路は複線となり、車窓もだんだんと鄙びてきます。真っ平らな田園の中をしばらく進むと、久喜に到着です。

久喜からは9時21分発のTHライナー4号に乗ります。駅の券売機でライナー券を買うと、先頭車の客はわずか1人。何となく空いてそうだなと想像はしていたのですが、やはりガラガラのようです。

ホームでしばらく待つと、THライナーに充当される70000系が入線してきました。普段は南栗橋~北千住~中目黒間のみを走っていて、THライナーとしてのみ久喜にやってきます。ほぼ同時に、先発の特急「りょうもう」も入線してきました。カラーリングは1800系を再現したレトロなもので、車内の座席も伝説の車両・DRCから流用した古めかしいものでした。思わずこちらに乗りたくなってしまいましたが、仕方なく見送ります。

こちらがTHライナーの車内の様子です。この手のシートも年々進化していて、ドリンクホルダーやコンセントがついている上、シート自体も一見本物の特急列車と見まがうほど立派です。今度京王でデビューする車両のデュアルシートはリクライニングも可能になるらしく、ますます本物の特急との差が縮みそうです。

さて、いよいよ久喜を発車します。そういえば、発車前に「次の停車駅は日比谷線の上野です」という放送が入りました。この列車は東武線内でいくつかの駅に停車するものの下車はできないため、誤乗防止のためこのような放送をしているのでしょうが、遠さを実感します。

久喜を出た列車は、田んぼの中をひた走り東武動物公園へ到着。日光方面からの線路と合流します。スカイツリーラインは線形が良く、春日部、せんげん台、新越谷と停車しながらほぼまっすぐに進んでいきます。そういえば、急行停車駅の中でも越谷は通過、新越谷は停車するのは何か理由があるんですかね。

車内の方は、先頭車は私を除くと4人連れの家族ともう一人しか乗っていませんが、後ろの方の車両は案外乗っていて、窓側の席は軽く埋まっているようでした。個人的には休日に日比谷線沿線に向かう需要が果たしてあるのか、と思っていましたが、案外利用が定着してきているようです。

列車は複々線区間に入ると急行線を進みますが、西新井を出たところで突如緩行線に転線、そこからは前を走る普通列車の後ろをゆっくりと進みます。どうやら北千住の手前では急行線から緩行線に入ることはできないようです(逆は可能)。北千住で乗務員交代のため運転停車し、あとは地下鉄線内をゆっくり進みます。上野に停車した後、秋葉原に到着。ここで下車します。

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