京阪「プレミアムカー」で京都から大阪へ~元大阪人がお勧めする大阪激安グルメとは?(2022/6)

京都東山のお寺でまったり

近鉄奈良から京都駅に戻ると、再び市バスに乗って「博物館三十三間堂前」バス停へ。このまま大阪へ直行するにはやや時間が早いので、子供の頃に行って以来訪れたことのなかった京都国立博物館を訪問しようと思ったのです。(この日はちょっと暑かったので、屋内で涼みたかったというのもあり)しかし、行ってみるとこの日は展示入れ替え中のため休業とのこと。

すぐ向かいにある三十三間堂は何度も訪問しているので、どうしようかな、と七条通りを西へ進み、その突き当りにある智積院というお寺を訪れてみました。こちらはお庭が有名で、普段は有料で拝観できるのですが、この日はメンテナンス中でお休み。京都の6月はゴールデンウィークと祇園祭に挟まれた谷間の時期だからか、休みの所が多いようです。

無料で入れる境内を進むと、五色の布で飾られた本堂がありました。靴を脱ぎ、無人の本堂に上がってみると、畳・線香・木材が入り混じったお寺特有の匂いがします。立派なご本尊の前に座ってお参りしつつ、10分あまりぼんやりと座りつくしてしまいました。ここまで時間に追われるような分刻みのスケジュールが続いていましたが、それとは無縁ののんびりした時間が過ごせました。必ずしもメジャーとはいえない寺院にも素敵な空間があるのが京都の奥深いところです。

京阪「プレミアムカー」はゆとりの空間

智積院から京阪の七条駅まで戻り、淀屋橋行き特急に乗車します。乗車するのはもちろん「プレミアムカー」。大半の特急・快速急行に1両連結されている特別車両で、500円の追加料金で豪華なシートに乗車でき、観光客や朝晩の通勤客に人気を博しているとのこと。プレミアムカーの成功に触発され、ライバルのJR西日本も新快速に指定席「Aシート」を設けたほか、阪急も同様のサービスを検討しているようです。

シートはこのような感じ。写真だとわかりづらいですが、シート幅やピッチは一般的な特急列車のシートよりゆとりがあり、グリーン車と普通席の中間ぐらいのスペックと言えるでしょう。

(2017年撮影)

車内には写真のような2列+1列のシートが並びます。私が乗車したのは昼下がりの時間帯でしたが、窓側の席が軽く埋まる程度の乗車率で、混雑する前後の車両とは別世界のようなゆとりのある雰囲気でした。時折アテンダントの方が改札を兼ねて車内を巡回しますが、JR東日本の普通列車グリーン車などと違って車内販売はないため、飲料などは自分で持ち込む必要があります(車両にトイレは付いていないので飲みすぎ注意)。その代わりに、京阪の駅で配布されている広報紙「K PRESS」を配布していたので思わず一部もらってしまいましたが、さすがに京阪沿線の店舗などの情報を見ても仕方ないので軽く一瞥しただけに終わってしまいました。

特急列車のプレミアムカーに使われる車両は元々一般車両だったものを改造して使っており、窓割りとシートピッチが合っていないほか、写真のようにドアを埋めた部分も存在します。スマートフォン向け予約サイトでは席の位置を選べるので、気になる人は下記の公式サイトで窓割りを調べ、好みの座席位置を指定して購入するとよいでしょう。淀屋橋行きだと3・6・8・11列目、出町柳行きだと5・7・9列目あたりがお勧めでしょうか。ちなみに快速急行に使われる車両は新造車なので、窓割りを心配する必要はないです。

プレミアムカーについて|京阪電車 <座席指定>特別車両 PREMIUM CAR|京阪電気鉄道株式会社
こころまちつくろう KEIHAN。京阪電気鉄道株式会社のオフィシャルWEBサイトです。

京阪はかつて「京阪電鉄カーブ式会社」と綽名されたというほどカーブが多く、直線の多い阪急京都線などとはまた違った独特の乗り心地が印象的です。途中の中書島などは大きなカーブの途中に位置し、停車すると車両が大きく傾きます。それにしても直近のダイヤ改正での減便の影響は大きく、なかなか対向列車とすれ違いません。比較的乗客の多い京都市内や守口市あたりの優等列車通過駅は15分に1本にまで列車が減ってしまい、なかなか厳しいことになっています。

香里園駅のあたりは間もなく高架化工事が始まるようで、工事用地の確保が始まっていました。複々線区間が始まる萱島からは一気にスピードが上がり、あっという間に京橋に到着。京橋を出ると地下に入り、天満橋、北浜と停車。終点の淀屋橋までは行かず北浜で下車します。

ちょっとだけ阪急

素直に淀屋橋から梅田まで御堂筋線に乗ってもよかったのですが、折角なので今回乗る機会のなかった阪急にちょっとだけ乗ることにしました。北浜で堺筋線に乗り換え、阪急京都線直通の高槻市行きに乗車します。

やってきたのは久々の乗車となる大阪メトロ66系。内装が更新されていない古めの編成でした。地上に出て淀川を渡った先の柴島あたりからは高架化工事の真っ最中でしたが、まだまだ立ち上がっていない高架橋も多く、完成には数年かかりそうな印象でした。

淡路からは阪急京都線に乗り換え。日中はあまり見かけないロングシート車使用の特急に乗り、程なく大阪梅田に到着です。1号線の先頭から、各線の列車がずらりと停車する様子をしばし眺めました。次に来られるのは秋あたりでしょうか…

元大阪人が選ぶ、激安大阪グルメとは?

帰りの新幹線までは少し時間があるので、大阪最大の繁華街・梅田でグルメを楽しむことにしました。とはいえ、この日は朝食や近鉄特急の試乗でかなりお金を使ってしまったので、今回はリーズナブルに抑えることにしました。

まずは阪神百貨店の地下にある「スナックパーク」に向かいます。昔は阪神大阪梅田駅の改札脇にあったのですが、阪神百貨店の建て替えに伴い奥の方に追いやられてしまいました。それでも品ぞろえは健在で、名物の「イカ焼き」には長い行列ができていました。

イカ焼きの長い列に並ぶのは断念し、「ねぎ焼き」(260円)と「ちょぼ焼き」(165円)を購入して、立ち食いカウンターで頂きます。ねぎ焼きは小麦粉ベースの生地に大量のねぎを乗せ、コテで押し付けてお好み焼き状にして醤油ベースのタレをかけたものです。ねぎの辛味は全く残っておらず、香ばしさと甘味のみが残っていました。ちょぼ焼きは戦後すぐに流行った粉もので、今のたこ焼きの原型となったそうです。味はたこ焼きに近く、タコの代わりにこんにゃくが入っているのが特徴です。

次に、地下街にある立ち食いの串カツ屋に移動します。この店では、日中は串カツ5本と生ビールがセットで980円と格安で頂けます。大阪の大衆串カツといえば、かつてはソースは客同士で共用であり、それゆえ「ソースの2度付け禁止」というルールが存在していました。しかし、コロナ禍の今はソースの容器が各人1つずつ配布されるようになり、ソースも何度付けてもOKとなりました。カツの方は、衣が厚めの庶民的なスタイルでしたが、エビの身はプリッとしていて美味でした。

ビールでいい気分になったところで新大阪へ移動。帰りも「ひかり」のグリーン車を満喫して東京に戻りました。

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